青春23きっぷ⑦

この記事をもって、5泊6日に及ぶ青春18きっぷの旅の記録に終止符を打とう


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…なんてエラソーなこと言ってるけど、単純に徳島から家路までの道のりで特になにも起こらなかったからだ

鈍行しか乗れないのに勘違いして特急に飛び乗ってしまい余分な料金を支払ってしまったり、岡山駅から広島駅に向かう道中で乗った列車が播州赤穂線で反対方向の大阪方面へ向かってたり、なにかあるかなと思って降りた鳥栖駅で3時間近く歩いたところ携帯の充電が切れて道に迷ってしまいセブンイレブンのお姉さんに道を尋ねて言われるまま歩くとその正確な道案内で無事駅に戻れて感動したり…

お父さんとお母さんが出会ったという教員を目指す専門学校がある福岡の飯塚駅で降りるもキャンパスは既に移転されてたみたいだし、雨のなか傘もささず歩いてたもんだからパトカーに乗ってる警察官に不審な顔されるし…

深夜の広島を歩き回ってたまたま見つけたお好み焼き屋さんで注文したお好み焼きと瓶ビールは今の自分には贅沢だったし、福岡の折尾駅前で食べたかしわうどんは冷えた体をあたためてくれたし…思い出せば結構あるな 汗





夜遅くになってやっと佐世保のアパートに帰る

「にーちゃん、どこ行ってきたんよ 笑」とよっしーはいつもと変わらない感じで迎えてくれた






旅ができたのは、帰れる場所があったから

だけどここは仮の住まいであり、いずれは安心して旅に送り出させてあげられる環境を今度は自分が築いていかなきゃいけない

もう、その時期はとっくに来ている






遠回りしたぶん時間はかかったけど、いろいろなものと出会えたしそれはそれで楽しかった

目的地が定まってないまま歩くのは無駄に歩いて足がパンパンになっちゃうから、ある程度の予定は必要だけどね







間違ってると気づいたらいま乗ってる電車を降りればいいだけの話。ちょっと勇気はいるけど全然恥ずかしいことじゃない

そのとき空いた時間をいかに楽しめるかが大事なのかなぁ、と。

バッグに入れっぱなしでぺちゃんこになったパンをかじりながら缶コーヒーを飲みつつ、小説を読んで時間を潰す






強く強く目を閉じて、それからぱっと目を開けたとき、空はもっと青くて、テツも、猫たちも、おばさんも、こわれたバスも、もっともっとくっきりと、明るい光にふちどられていた



春のオルガン (新潮文庫)

春のオルガン (新潮文庫)

湯本香樹実先生の春のオルガンに登場する、とある少女と少年のおはなし。道中で少しずつ読み、トモミとテツの姉弟の冒険にハラハラわくわく。小学生時代って、自分だけの世界以外にも他の世界があることが分かってどう折り合いをつけていいのかわかんなくて苦しむ時期なんだよね。友達関係、両親への反抗、身近な人の死。隣町に足を踏み入れるだけでドキドキしてたあの頃の気持ちをいまも忘れずもっていたい

『どうしようもないかもしれないことのために戦うのが、勇気ってもんでしょ』

猫おばさんの言葉。大人になるってそういうことなのかな








旅先で買ったうどんを茹でて釜玉にしたのを食べながら、隣に座るよっしーに旅であったことを話す

だけど、なにから話したらいいのかいっぱいありすぎてうまくまとまらず、シンタローと喋ったバイクと車の話以外は特に興味も示さない。この旅であったことは自分だけの秘密にしよう。そうこころに決め、だいちょまんはうどんをすすることに専念した。丼に盛られたうどんはふたつとも、目の前からあっという間に消えてなくなった



ばらの花

ばらの花