初夏

『…手、つないでもいいかな?』



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言えなかった、25の初夏。





隣を歩く彼女は日傘を差していたから、言えるわけもないのだが。






『陰…入りますか?』



水色の小さな日傘を差す、彼女からの心遣い




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その一言は、どんなに強い日差しよりも、初夏を感じるには十分だった