2017-05-22 初夏 『…手、つないでもいいかな?』 言えなかった、25の初夏。 隣を歩く彼女は日傘を差していたから、言えるわけもないのだが。 『陰…入りますか?』 水色の小さな日傘を差す、彼女からの心遣い その一言は、どんなに強い日差しよりも、初夏を感じるには十分だった