2018-05-09 ■ 長崎は坂の街。 ぐねぐねと、細い道があちこちに連なっている。免許を持たない僕は、細い細い路側帯をてくてくと歩くその度に、ビュンビュンと風を切りながら走る車の姿。辺りは暗くなっているというのに。何をそんなに急いでいるのか 車が横切る度に、ふと思う。『もし体勢を崩して、道路側に倒れこんだら…』『フェイントで道路側に飛び出して、驚かせてやろうか』 飛び込んでやろうか飛び込んでやろうか飛び込んでやろうか 肉体と鉄塊、飛び散る肉片。血しぶき。 猛スピードで走るドライバー、死ねばいいのに。